皆さま、
今年も前半がもう終わるとは信じがたいですね。
ロサンゼルスはやっと待ち遠しかった青空が戻ってきたようです。
このところ経済に影響を与える大きな動きがいくつかありました。
2023年6月号のメルマガをお送りします。
カリフォルニア州不動産協会が発表した2023年5月のデータです。
- カリフォルニア州の中間価格は$836,110で前月比3.0%増⬆︎、前年比6.4%減⬇︎
- ロサンゼルス郡の中間価格は$744,770で前月比0.8%増⬆︎、前年比6.8%減⬇︎
- ロサンゼルス郡の取引件数は前月比25.0%増⬆︎、前年比20.9%減⬇︎
- 30年固定金利の平均値は6.43%（前年同期5.23%）
注）中間価格は平均価格とは異なります。その価格を境に高く売れた物件が半数、低く売れた物件が半数という値です。
＞ 前月比で取引件数が上昇へ転じる（例年よりはまだかなり少ない値）
＞ ローン金利は下がっていないが、購入シーズンに入り需要は増加
＞ 売り物件数の不足がバランスの取れた市場へのネック
＜ 経済指標データ ＞
- 5月の消費者物価指数（CPI）は4.0％と予想に沿った減少
- 5月の小売業の売り上げは前月比で0.3%上昇、前年比で1.6%上昇
- 5月の失業率は3.7％（前月比若干上昇）
- 5月の雇用者数は予想を大きく上回る約339,000人（米国労働局発表）
- 6月にFRBは10回続いた政策金利の上昇をストップ
Los Angeles Countyの過去7日間の動向（6月21日現在のデータ）
- 市場へ出た物件数：1,314
- 値下げした物件数：566
- 契約入りした物件数：604
- 売却完了した物件数：1,026
時事
5月の物価指数は前月比で0.9%下がり、前年比4％増の値へゆっくり下降。しかしエネルギーと食料品を除くコア指数は前月比あまり下がらず、前年比5.3%増でインフレのしぶとさを表しています。FRBの今月14日のミーティングで大方の予想通り10回続いた政策金利上昇を据え置きにしましたが、年内に0.25%の上昇を2回行うさらなる引き締めの示唆があり、株価を抑え、ドル高円安が続いています。アメリカ経済を守りながらインフレ抑制を達成するに必要な対応なのかも知れません。
当初はこの時期までに住宅ローン金利がある程度下がって物件数の増加が予想されていました。まだ金利が下がらない現状で、超低金利の住宅ローンを持つ既存のホームオーナーが買い替えに躊躇し売り物件数は増えていません。金利が下がらない限りこの問題は解消されず供給不足はつづくと思われます。政府がバックアップするコンフォーミングローンを超えるジャンボローン（$1.089M以上）の審査基準が厳しくなっています。この傾向は、2ミリオン超え高額物件の売買に影響する可能性があります。
マーケットデータ
アメリカのクレジットスコアは個人の信用力を表す数値で、金融機関や貸付業者が評価する際に使われます。
Experian、Equifax、TransUnionが3大クレジットレポート会社で、クレジットスコアは300から850の範囲で表示されます。
下記の6項目が関係します。ご自分の信用力を高く保つためにご参考ください。
- 債務の返済履歴：支払期日を守っているか、がスコアに最大の影響を与えます。遅延が30日、60日、90日以上と長ければ長いほどダメージも大きくなります。例え少額でも遅延は禁物です。
- 借入れの割合：クレジットカードで認められている上限額に対してどのくらい使っているか。仮に遅延がなくても、複数のカードを上限ギリギリまで使用しているとリスクが高いと判断されスコアは下がります。上限額の30%以内に保てれば理想です。
- クレジットの長さ：長期の住宅ローンや車のリース、またクレジットカードは同じものを長期使用していると信用力が増します。クレジットカードを頻繁に新しいものへ変えるのは控えてください。
- クレジット・ミックス：住宅ローン、車の支払い、クレジットカードなど、異なる種類の債務への返済歴は高評価につながります。
- 新しいクレジット申請：短期間に多くの新しいクレジットカードやローンなどへ申請を行うとマイナス要因になりますのでご注意ください。
- 公のネガティブな記録：破産、差し押さえ、コレクション（取り立て）は信用力を極度に低下させ借入れ不能になる恐れがあります。
前述の3大クレジットレポート会社へ年に一回無料でクレジットレポートをリクエストできます。うっかりミスや間違いを早期発見するために、必ず毎年クレジットレポートを確認されてください。ローンの申請時に発覚すると手遅れになることがあります。
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