皆様こんにちは。Jayです。
家で水周りはとても大切な要素です。水周りはきれいな上水と、排水が流れる下水に分かれます。私は皆さんのお家の売買をお手伝いする際に、この双方の状態に注意を配ります。今回は排水の下水管についてお伝えします。
ホームオーナーさんの責任は、家から市の大きな下水管（通常は道路の下に埋まっている）までを繋いでいる、家庭用排水のSewer lineの保守にあります。コンドミニアムの場合は、HOAが管理するケースが多いのでご確認ください。
築の古いお家の下水管は、ほとんどの場合、素材にCast Iron（鋳鉄）を使用しています。これは30年以上経過すると劣化するリスクがあります。地震や地盤の動きでパイプのつなぎ目に亀裂が発生する、木の根が中に入り込んで損傷を与える、パイプの中に物が蓄積されて詰まる、などが典型的なトラブル例です。
それらを放置しておくと、やがて排水が市の管理する土管まで流れないという問題が起こります。そうなってしまう前に対処する必要がありますので、下記の兆候を参考になさってください。
１) 排水が遅い：トイレや浴室、キッチンの排水がスムースでないというのは、下水管に問題が起こっている際の初期の兆候です。普段から排水口にヘアキャッチャーやストレイナーを設置して、髪の毛や異物を極力流さないように気をつけてください。パイプに損傷を与えるリスクがあるので、市販されているケミカルをむやみに多用することは避けた方が良いでしょう。
２) バックアップ：家のどこで排水しても、キッチンシンクや一階にある浴室など、最も低いところにある排水口から汚水が逆流してくる場合は、家のメインの下水管の詰まりが原因だと考えられます。特定の箇所のみでのバックアップは、その部分の排水管が詰まっているという兆候です。
３) 悪臭：家の内外で下水の悪臭がする場合、下水管がどこかで破損して汚水が漏れている可能性があります。
４) 地面に部分的に植物が茂っている、へこんでいる箇所がある：下水管が破損して汚水が漏れると、植物には栄養となり、その部分だけ雑草が茂ったり、またその部分の地面が沈むという兆候があります。こういった兆候がみられたらどうするか？俗に言う「スネーク」という道具を排水口へ入れて、詰まりを除去する方法もあります。ただ、簡易的な詰まりはそれでも解決しますが、下水管そのものに問題がある場合は一時的な効果しかありません。ですから、必ず専門業者に依頼し、カメラで下水管の中を検査してもらってください。下水管の中の状態がスクリーンに映し出されますので、ご自分の目でも明確に問題点を確認することができます。
水周りは毎日の生活に必要不可欠なものです。いろいろなものを排水口に流したり、余った食材などキッチンのDisposalを回せば流してよいと安易に考えるのは要注意です。なるべく異物を流さないという習慣を持ってください。そして兆候を感じたら、問題が起こるまで待たずに、すぐ専門家に調べてもらうことです。バックアップしてしまうとパイプの交換だけでなく、床やキャビネットなどを含んだ高額の修復に発展する恐れもあります。
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