バランスの取れた市場

皆さま、

早いもので今年も前半が終わりに近づき、独立記念日が迫っています。
例年より低かった気温も上昇し、ロサンゼルスらしい快晴低湿度の夏到来です。

2024年6月号のメルマガをお送りします。

カリフォルニア州不動産協会が発表した2024年5月のデータです

  • カリフォルニア州の中間価格は$908,040で前月比0.4%増⬆︎、前年比8.7%増⬆︎
  • ロサンゼルス郡の中間価格は$811,610で前月比1.7%減⬇︎、前年比9.0%増⬆︎
  • ロサンゼルス郡の取引件数は前月比11.7%増⬆︎、前年比2.6%減⬇︎
  • 30年固定金利の平均値は7.06%(前年同期6.43%)

注)中間価格は平均価格とは異なります。その価格を境に高く売れた物件が半数、低く売れた物件が半数という値です。

  • 取引の主要価格帯が上がり、州の中間価格は史上最高値
  • $1M超の取引数は前年比15.5%増、$500K未満の取引数は前年比12.2%減
  • $1M超の取引数割合は全体の36.6%
  • 新しく売りに出た物件数は年初から5か月連続で前年比二桁増

経済指標データ

  • 5月の消費者物価指数(CPI)は前月比変化無し、前年比3.3%増
  • 5月の小売業の売り上げは前月比0.1%、前年比2.3%上昇
  • 5月の失業率は4.0%(前月比0.1%増)
  • 5月の雇用者数は予想を上回る272,000(米国労働局発表)
  • 6月12日のFRBのミーティングは金利据え置き

Los Angeles Countyの過去7日間の動向(6月21日現在のデータ)

  • 市場へ出た物件数:1,593
  • 値下げした物件数:1,038
  • 契約入りした物件数:655
  • 売却完了した物件数:952


インフレは鎮静へ向かってゆっくり動いています。株式市場はS&P 500やNasdaqが高値更新で好調です。

まだドル高円安がつづいており、夏に日本へ行かれる方たちにとっては安心して財布の紐がゆるみますね(笑)。

カリフォルニア州の中間価格がまた高値更新というデータです。物件の市場価格が上がっているのではなく、$500K未満の取引がどんどん少なくなり、$1M超えの取引が大幅に増えていることが要因のようです。継続して市場の売り物件数は増えています。購入需要は横ばい状態で、市場日数は必然的に長くなっています。数年続いた異常な状態からバランスの取れた通常の状態へ向かっている、というのが現在の市場です。

中間価格は取引されている中間の価格で、物件の市場価格と正比例しないことを理解されてください。

6月の半ばに金利が一時7%を割りました。現在は7%辺り、これから徐々に6%台へ安定移行して行くことを期待します。

住宅市場はエリアや価格帯など様々な要素で異なります。詳しくは出相までお問い合わせください


下記リンクから弊社が毎月作成している各エリアの最新市場データをご覧いただけます。

是非ご参考ください。


25年間ロサンゼルス近郊で住宅売買のお手伝いをしてきて、許可の無い間取り変更や増築をした物件をいくつも見てきました。
その経験から、注意すべき点についていくつかお伝えします。

間取り変更:
築の古い家は、キッチンが壁で仕切られダイニングやリビングへつながっていない間取りが多いです。近年は、壁が少ないオープンな間取りが好まれます。

構造に影響を与える柱や壁を除去する場合は市の許可が必要です。勝手に作業を行うと、あとで天井が下がってきたり、窓やドア枠が歪んたり、床が傾斜したり、構造上の問題を引き起こすリスクがあります。私は実際にそういう事例をいくつも見ています。

増築:
寝室や浴室などの居住空間を増設するには市の許可が必要です。前述の構造の問題に加え、基準と異なる屋根や水回り作業は雨漏りや水漏れの原因となり、ガスや電気工事の不備は火災の危険となります。許可の無い増築は物件の価値として認められません。また火災その他の問題が起こった際に保険の適用から外れます。許可の無い居住空間を他人へ賃貸するのは、火災その他の問題が起こった際に法的責任を問われる恐れがあります。

建築許可の確認:
一部の記録は市役所のWebsiteで見れることがあります。全ての資料は市役所のBuilding and Safety Departmentで確認できます。

購入の場合も売却の場合も、事前に建築許可の有無と内容の確認を必ずされてください。
知らずに後で「しまった!」となると、その損害は数万ドル以上に及ぶことがあります。経験豊富な不動産エージェントは、物件を見れば間取り変更や増築の有無がわかります。

増改築を考慮する際は、許可申請の規則については市役所へ、作業内容やコストは建設会社へ相談されてください。


長年のアメリカ生活を終えリタイヤで日本へ永住帰国する方たちが増えています。

  • アメリカ在住中にマイナンバーの申請はできるのか?
  • 日本の住民票や年金や健康保険はどうすればいいのか?
  • 米国市民権を維持したままで日本の在留資格はどうなる?

永住帰国でお家をご売却されるお客様へは下記をお届けしています。

  >お家売却3つの方法についてわかりやすく説明
  >全体の流れ、ご希望に沿った準備のサポート
  >永住帰国に関わるサービスのご案内

行動される半年前、もしくは1年ほど前にご相談くだされば理想的です。
詳しくは、出相までお問い合わせください。

住宅は必ず中長期的視野でお考えになられてください。
お家のことなら、どんなに些細なことでも出相まで安心してご相談ください。

「さあ、売りましょう!さあ、買いましょう!」という無責任な対応をしない
「いつまでも安心できるアフターケア」の提供

を大切なポリシーとしています。
いつも私のメルマガを読んでくださりありがとうございます。
お役に立てれば嬉しく思います。

出相

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DEAI TEAM
東京都出身。 立教大学卒業。
人生で最も高額な資産である住宅売買のお手伝いをすることが社会貢献であると信じ、精進を続けています。
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