夫婦の所有権と債務責任について

皆様こんにちは。Jayです。

今回は、先日RE/MAXにて行われた、専門の弁護士による説明会で得た学びを皆様にシェアしたいと思います。

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「結婚しているが、名義が入っていない不動産の所有権はあるのですか?」

私は長年の住宅売買のお手伝いで様々な所有形態を見てきました。カリフォルニア州の不動産の所有形態は日本と大きく異なるようです。

カリフォルニア州はCommunity Propertyの州です。既婚時に取得した不動産や収入は、仮に名義が入っていなくても夫婦共有資産とみなされます。仮に、個人だけの収入やクレジットでローンを組んで不動産購入をしたとしても、法的には配偶者との共同所有となりその物件に関する債務も共同責任です。既婚時に一人だけの不動産資産を持ちたい場合は、配偶者が所有権放棄のQuitclaim Deedを登記する必要があります。

結婚前に得た資産や個人だけに相続された遺産は個別の所有権となります。勿論、それらを共同名義に登記変えをすることはできますが、共同所有には住宅ローンや固定資産税など債務の共同責任も付いてきます。
既婚中に共同でローンを得て住宅を購入し、後に片方の配偶者が所有権放棄(Quitclaim Deed)を登記しても、ローンなどの債務の支払い責任は残り、住宅ローンの支払いが滞ると所有権からはずれている配偶者のクレジットも悪くなってしまいます。

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結婚時にPrenuptial Agreement(婚前契約)、もしくは結婚してからPostnuptial Agreement(結婚後の合意)を交わすことで、資産の個別所有権を明確にすることができます。結婚していないパートナーと共同名義による不動産購入を行う場合は、Co-habitation Agreement(共同居住合意書)で法的に資産配分を定めておくことをお勧めします。

ご注意いただきたいのは、今回私がお伝えした内容は法的なアドバイスではないということです。各自の状況により事情は異なりますので、詳しくは必ず専門の弁護士に相談なさってください

 

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DEAI TEAM
東京都出身。 立教大学卒業。
人生で最も高額な資産である住宅売買のお手伝いをすることが社会貢献であると信じ、精進を続けています。
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